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■2005/01/08 (土)
「明治の文学/全25巻」 |
なにかの拍子に「明治の文学/全25巻」(筑摩書房)のなかの第22巻「国木田独歩」を買ってもっているのですが、あらためてこの巻末の全25巻の内容を見て驚きました。
実はこの編集企画についてはまったく知らなくて、全25巻がすでに全巻刊行済みなのかどうかもわからないのですが、全体の編集が坪内祐三で、各巻の「編集解説者」がこれまた異色なのである。国木田独歩の関川夏央は、自然な線なのかも知れませんが、19.石川啄木=松山巌、20.正岡子規=中沢新一、21.夏目漱石=井上章一という並び具合をみると、解説だけでも読みたくなってきます。
http://www.chikumashobo.co.jp/zen/meiji/navi.html
なお、「編集方針について」でふれられているように「語注は、脚注とし、(略)脚注の中には図版を入れ、当時の生活風俗が目に見えるようなものにする。」というのもこの全集の特色のようです。
たとえば、“源叔父は袂をさぐりて竹の皮包取出し握飯一つ撮みて紀州の前に突き出せば、”〔源おぢ〕の「竹の皮包」の語注には、「竹の皮は蒸れにくく、防腐性もあるので、食べ物を包むのに用いた。“男は三十五六の若紳士、女は庇髪の二十二三としか見えざる若づくり”〔恋を恋する人〕の「庇髪」の語注には、「束髪の一種。前髪と鬢とを前方に突き出すように結うもの。」とあって、それぞれそこに「図版」が載せてあるのです。
念入りなのは、巻末に図版出典一覧というページがあり、上のそれぞれの図版が〔「やまと新聞」明治24年3月3日〕、〔「都新聞」明治42年2月4日〕からのものであることが明記されているのです。これで解ることは、図版が作品との同時代性を意識されて選ばれていることです。(「武蔵野」には、植物名の注があるのですが、これらは〔斎田功太郎・佐藤札介「内外植物図譜」(大日本図書・大正6年1月10日)〕から引図されていて、なんと自然科学の項目まで同時代性が貫かれています。)
書店では見かけないので、この文学全集、図書館で探してみようと思います。この全集には無論?含まれてない明治の文学者・三島霜川の選集も借りたいので。
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