めぐり逢うことばたち

短詩・樹花たまには歴史の歳時記 by かぐら川

2006年03月02日

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さるさる日記
■2006/03/02 (木) 霜川の動坂(1)

森まゆみさんのお生まれが「動坂町」だと、森さん自身が著作のどこかで(実は、そこかしこで)で書かれていた記憶があったのですが、先日動坂を訪ねたこともあり“動坂のどの辺りのお生まれなんだろう、知りたいものだ”と思っていましたら、ある本に明記されていました。
『鴎外の坂』に「私は昭和二十九年、文京区駒込動坂町三百二十二番地に生れた。森鴎外がその半生を暮した本郷区駒込千駄木町二十一番地から歩いて十五分ほどのところである。」と・・・。

なんのことはない先日(2/15)歩きまわった(といっても範囲は狭いものですが)動坂上の三島霜川の居所――明治時代のことです――跡のすぐ近くではありませんか。

現在、住居表示上は「動坂町」は存在せず、この辺りは「文京区本駒込4丁目」となっています。都立駒込病院(本駒込三丁目18−22)の横(というか裏手というか)にあたります。
動坂という地名は、よそ者の私が物知り顔に言うのもどうかと思うのですが、白山町から田端に向かって地図上を東北へ対角線的に結ぶ道が、本郷台地から藍染川の小谷へ落ち込んでいくかなり急な坂につけられた地名です。現在、行政地名的には田端に向かって動坂通りの右側が「千駄木」、左側が「本駒込」ときれいに分けられています。文京区の本駒込・北区の駒込一帯は通りの左手になり、そこに都立病院もあり霜川の旧居跡も森さんの生誕地もあるというわけです。

先日の東京歩きの主たる目的は、霜川にちなんだ場所をたずねるはずだったのですが、宮澤賢治や樋口一葉や横山源之助や、はたまた徳田秋声「縮図」の白山界隈と欲張って、一箇所に長くとどまることができず、時間切れで足を運べなかったところもたくさんありました。そしてこの動坂町も下調べが不十分だったために、富山へ帰ってから、新情報(といっても私にとっての)がいくつも出てきて、“やれやれ”とため息を今になってついているといったあんばいなのです。

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