めぐり逢うことばたち

短詩・樹花たまには歴史の歳時記 by かぐら川

2006年06月27日

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さるさる日記
■2006/06/27 (火) 柿木横町の薙城館(1)

文壇にようやく顔を出し始めた二十代の徳田秋声が住んでいた(交互に住み替えていた)神田錦町の「今井館」と牛込筑土八幡前柿木横町の「薙城館」。
「今井館」は今年の2月にその跡地に行ってきましたが、一方の筑土柿木横町の「薙城館」がどこにあったのか――そもそも「柿木横町」がどのあたりなのか――知る手懸かりもりなく半年程が過ぎた頃になって、とんでもないところで「筑土」「柿の木横町」の文字に出会うことになりました。
その経緯報告の前に、ちょっと年譜を整理しておきます。

徳田秋声が1895(明28)年、単身で再上京した後、1902(明35)年に小石川伝通院の裏手〔小石川表町〕に友人の建てた下宿屋の差配(管理人)を兼て住み込むまでの足取りです。箇条書きにするとこんな具合になるでしょうか。

・日本橋区本町三丁目8の博文館(住み込み)
  1895.04〜 この間、鏡花のとりなしで紅葉門下となる。
・神田区神田錦町の今井館
  1896.11〜 博文館退社後
・牛込区箪笥町(牛込横寺町の紅葉宅裏)の《十千万堂塾》
  1896.12〜 小栗風葉らと共同生活
・牛込区筑土八幡前柿木横町の薙城館
  1899.02〜 塾解散後、師の近くに独立
・神田錦町の今井館(再)
  1899.11〜 勤務先・読売新聞への通勤のため再び神田へ
・牛込筑土の薙城館(再)
  1901.4?〜 新聞社退社後、薙城館に戻る
・本郷区向ヶ丘弥生町
  1901.5?〜 三島霜川と同居
・牛込筑土の薙城館(再)
  1901.07〜 霜川との同居解消後再び薙城館へ 
・《西国への旅》
  1901.12〜1902.4.18  大阪→九州別府温泉
・牛込筑土の薙城館(戻)
  1902.04.18〜薙城館に戻る
・小石川区小石川表町〔伝通院の裏〕
  1902.4末〜  三島霜川と同居。小沢さちが雇われ、娘・はまも同居

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