めぐり逢うことばたち

短詩・樹花たまには歴史の歳時記 by かぐら川

2006年10月05日

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さるさる日記
■2006/10/05 (木) “猫の家”の前を歩く霜川(5)

霜川の『昔の女』は、――小説としての出来はいかがなものかなと思うのですが――“本郷小説”としてみるとなかなかにおもしろい作品だと思えます。

霜川が、晩秋の午後に勝見由三に歩かせた本郷は、動坂から千駄木→追分(本郷通り)そして、春木町本郷座に至り、「大横町」、壱岐殿坂から砲兵工廠、北上して白山神社の森から巣鴨経由で再び動坂に戻るもので、足を棒のようにさせ、くたびれた足を投げ出させるほどかなりの距離にわたると思うのですが、そのまま歩いてみたいものと思っています。

“「肉でも購って来ようと思って…」”
由三が本郷へ出かけたのは、そんな理由だったのですが・・・。

以降、もう少し具体的に紹介してみたいと思います。
本郷の諸相が霜川らしい眼でとらえられているだけでなく、年譜上不明な霜川の人生の足取りを解く鍵もありそうなのです。

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