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■2008/08/23 (土)
二十年の歳月が流れたとは〔中也と金沢(3)〕 |
1932(昭7)年の今日、中也は帰省先の山口から東京に戻る途次、幼年時代を過ごした金沢に立ち寄り、友人の安原喜弘宛てに絵葉書でそのことを報じています。(中也は、このときの金沢印象記を後に〔1936(昭11)〕、「金沢の思ひで」として書いています。)
━━━━━━……‥‥・・・・・・・・‥‥……━━━━━━
〔東京市外目黒八四二 安原喜弘様〕
二十三日 金沢にて 中也
金沢に立ち寄りました
気分は昔のとほりですが、距離の記臆なぞは随分違ってゐます
匂ひを嗅いてゐるやうなものです
二十年の歳月が流れたとは思へません
さよなら
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■2008/08/23 (土)
ことしの宮沢賢治賞奨励賞 |
ことしの宮沢賢治賞――「第18回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞」――の「奨励賞」に、net上で賢治について多くのことを教わっている浜垣誠司さんが受賞されました。とてもうれしいことです。
授賞理由として『賢治に関する表現活動の場としてインターネットのサイト上に「宮沢賢治の詩の世界」を立ち上げ、「全詩一覧・草稿一覧」、詩稿の下書きなど、パソコンでの調査研究を可能にした先駆的な業績に対して。』と、花巻市のHPに書かれています。
http://www.city.hanamaki.iwate.jp/news/general/2008/8/1219310630227.html
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080822_9
「曠大無邊な宮澤賢治の詩の世界を、なんとかして直観的に見わたしやすくする方法はないものだろうか、そう思ってこのサイトをつくりはじめました。」という浜垣さんのサイト(ブログ)「宮澤賢治の詩の世界 ( mental sketches hyperlinked )」は;
http://www.ihatov.cc
〔追記1〕
今確認しましたら、浜垣さんと賢治の短歌“桃青の夏草の碑はみな月の青き反射のなかにねむりき”をめぐって、刺激的な対話をさせていただいたのは、ちょうど一年前のことでした。
http://www.ihatov.cc/blog/archives/2007/08/1912.htm
〔追記2:以下は浜垣さんのブログに書かせていただいたメッセージです。〕
「受賞おめでとうございます」と、お祝いのメッセージをお伝えします。
浜垣さんのブログにコメントを書くきっかけ(勇気?)を与えてくださったnenemuさんのブログ「イーハトーブ・ガーデン」にも、お祝いとお礼とがごっちゃになったコメントを書かせてもらいましたが、こうしたインターネット上での賢治世界との出会い・発掘の可能性も浜垣さんの受賞の射程に入っているのではないかとも思えてきました。このように浜垣さんの名誉ある受賞を広くとらえることで――浜垣さんの労作への顕彰の意味はそのことでまったく減じるものではありませんが――インターネットで賢治に接することのできる私たちへのこれからの可能性についてのうれしいメッセージだと受け取ることもできるように思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
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