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■2008/08/30 (土)
《古今独歩の誤植多き書物》(続) |
《古今独歩の誤植多き書物として珍本として後世に残ること受け合いなれば御秘蔵くだされたく候》――こんな手紙を漱石からもらった人「久内清孝」氏のことを、少し書いたことがありました。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=325457&log=20030628
まだ手元にある『漱石全集』(第23巻/書簡・中/岩波書店/1996.9)に、上記の書簡を含む5通の久内清孝宛て書簡が収められています(書簡・上/下は未確認)。《古今独歩の誤植多き書物》に関する明治40年5月の書簡を書き写しておきます。
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a.先日は結構なものを難有頂戴致しました。拙著文学論一部御礼に其内差上ます。校正者の疎漏の為め非常に誤植多き故訂正表を添えて上げます
b. 先日は御出のよし失礼致し候。御約束の文学論差上候。小包にて御落手被下度候。是は正誤表に候。古今独歩の誤植多き書物として珍本として後世に残る事受合なれば御秘蔵被下度候
五月三十一日 夏目金之助
久内清孝様
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aは、5月12日付。a〔書簡番号833〕、b〔書簡番号843〕ともに本郷区駒込西片町10番地ろノ7号より横浜市根岸町3622番地久内清孝宛て
〔追記〕
漱石書簡の久内清孝と、前田普羅のエッセイ中の久内清孝(横浜植物会の創立メンバーの一人)が同一人物かどうかについては、不明ながら久内氏の住所が横浜市であることから、積極に考えたいと思います。漱石との接点は、英語にあったように思いますが、この点についてはあらためて。
なお『漱石全集』(第23巻/書簡・中)の巻末に「人名に関する注および索引」があるのですが、久内清孝については、「不詳」の二文字のみで生没年の記載もない。
一方、ジャパンタイムズ社横浜支店長もつとめ後年植物学者として後進を多く育てた久内清孝氏は;
*1884(M17).03.10--1981(S56).04.12
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