きっこの日記

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2004年04月17日

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さるさる日記
■2004/04/17 (土) ヘアメークは見た! 1

あたしのお仕事は、ヘアメークだ。ふつうは「ヘアメイク」って書くと思うけど、あたしは「ヘアメーク」って書く。なんでかって言うと、なんか「ヘアメイク」って書くとアーティストとかカリスマとかのノリで、頭が悪いクセに偉ぶってるイメージがあるから、好きじゃない。もちろん、あたしの名刺には、ちゃんと「hair and makeup artist」って書いてあるけど、それはお仕事の上でのことで、この日記では、「ヘアメイク」よりも「ヘアメーク」って書いたほうが、なんかあたしっぽいかな?って思ってる。
とは言え、さすがに「へあめぇ〜く」って書くと、ヤギみたいだし、「さまぁ〜ず」みたいだし、「アメトーク!」みたいだし、脳みそが液体状ってゆ〜か、ゲル状ってゆ〜か、頭の圧縮比が1.0以下になっちゃうから、やっぱり「ヘアメーク」かな?‥‥なんて思う今日この頃、いかがお過ごしですか?(笑)

‥‥そんなワケで、男は子供だから、社会人になってもバカのままでも可愛いと思うし、男は社会で保障されてるから、多少バカでも生きて行ける。だけど、女は大人だから、社会人になったらバカのままじゃ話になんないし、男性中心の社会では、バカな女は利用されるだけだ。
今の社会で女が生きて行くためには、男の何倍も頭が良くて、それでいて男にジェラシーを感じさせないようにバカのフリをして、可愛い女を演じて行かなくちゃならない。
たいていの男は、自分の技量以上のプライドを持ってるから、男性スタッフが低レベルなことでつまづいてる時に、女性スタッフがバシッと適切なアドバイスをすると、ヘソを曲げちゃうようなお子様もいる。だからあたしは、それぞれの相手のレベルや性格に合わせて、直接的ではなく、間接的なアドバイスをする。それも、アドバイスって形じゃなくて、あたしのナニゲない言葉から、自然にその相手がハッと気づくようにしなくちゃならないから、ものすごく気を使うし、ものすごいエネルギーを必要とする。

■2004/04/17 (土) ヘアメークは見た! 2

でも、男性の子供じみたプライドを傷つけないようにしたほうが現場はスムースに流れるし、10のことを10言うんじゃなくて、2か3のヒントから本人に気づかせたほうがその人のためだし、何よりもあたしが逆恨みされないし、あとから、「きっこ、さっきはサンキュ! きっこが●●●●って言ってくれたから、いいアイデアが見つかったよ!」なんて言いながら缶コーヒーを投げてくれたりもする。そんな時、あたしは、「え〜? そうだったんですか? さすが●●さんですね! 」なんて言いながら、相手のプライドを最後までフォローする。
‥‥ふぅ‥‥ホントに肩が凝る‥‥(笑)

バカのフリして男からお金を巻き上げてる女たちは、みんな、男の何倍も頭がいい。女が3人集まれば、いかに男からお金を巻き上げるか、いかにブランド品を買わせるか、いかに玉の輿に乗るか、そんな話ばっかりだ。そんな場所に、その3人のうちの誰かのカレシが現れれば、それまでのマシンガンのような口調はピタリと止まり、急にバカッぽい舌ったらずな鼻声に変わる。

浜崎あゆみが金儲けが上手くて、安西ひろこが金儲けが下手なのは、浜崎あゆみがバカのフリしたリコウで、安西ひろこはホントのバカだからだ。
浜崎あゆみがテレビで見せる、舌ったらずでバカっぽいしゃべり方やバカっぽい仕草は、全部計算の上に演出されていることで、カメラの回ってない楽屋などで、スタッフやヘアメークにマシンガンのように指示を出している姿こそが、本当の浜崎あゆみなのだ。それに比べ、安西ひろこは、楽屋でもテレビと同じしゃべり方で、あたしから見ても、「だめだ、こりゃ!」って感じだ(笑)
だけどあたしは、そんな安西ひろこが大好きだ。テレビに映ってるタレントさんの99%が、浜崎あゆみと同じように表と裏が全然違うのに、安西ひろこは芸能界では珍しいピュアな子だ。これはMAXの4人と同じで、「バカ」「売れない」「芸能人の友達が少ない」と言う「ピュア・タレント」の必須条件をすべて満たしている。

■2004/04/17 (土) ヘアメークは見た! 3

あたしのお仕事は、メインは商業関連の広告で、その他にも、雑誌などのスチール、CF、コレクションショー、ブライダル、イベントなど、何でもやるけど、一応、テレビのお仕事もやっている。テレビは主にバラエティーで、ごくタマに、歌番組やドラマがある。仕事場は、局内、関連スタジオ、ロケ現場になる。
ロケの場合は、タレントさん以外は一緒に動くけど、局内や関連スタジオの場合は、ヘアメークは誰よりも早く入って、スタンバイをする。台本や進行表に目を通して、道具のチェックとセットをする。タレントによっては、ベースメークの銘柄の指定があったりもするから、場合によっては自腹になることもある。NHKは、ある程度の道具が用意されているので助かるけど、民放はすべて、ヘアメークが道具を用意しなくちゃならない。
休憩時間や食事時間は、あくまでもタレントさんの休憩時間であって、ヘアメークにとっては、タレントさんのヘアメークの直しやチェンジをする時間だ。だからあたしたちは、もちろん食事なんかできない。食事は、お仕事の合間を縫って、大急ぎで取る。
撮影が終わったあとは、メークの落としや道具の洗い、なんだかんだで、一番最後まで残っている。

そんなワケで、一番早く現場に入り、休憩時間にも休憩せず、一番最後まで残っているヘアメークは、誰よりも現場のすべてを見ているのだ。
つんく♂の楽屋に怒鳴り込んで行くG藤M希、休憩時間のたびにカレシにメールを打ってるモー娘。の新入りメンバー、スポーツに無知なのにスポーツニュースを担当してるフジテレビの某女子アナが、あぐらをかいて鼻の穴からタバコの煙を噴き出してるとこなど、テレビの画面からは想像もできないような裏側の世界を見ていると、楽屋でもまったく変わらない安西ひろこやMAXのピュアな姿に、心が洗われる。

市原悦子の「家政婦は見た!」をパクッて、「ヘアメークは見た!」ってタイトルで暴露本でも書いたら、一生、業界からホサレちゃうことウケアイだけど、すごく売れそうな気がする今日この頃である(笑)

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