にっきズム!ショートショート。

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さるさる日記

2009/12/05 (土) 移転。

秋沢一氏の日記は、下のブログに移転しました。

↓ブログ「郊外系の小さな部屋」
http://blog.livedoor.jp/akisawa14/

2009/12/03 (木) 十二月の雨の日。

ということで、一応サイトのリニューアルは完了いたしました。

http://akisawa14.web.fc2.com/

次回の日記は、ブログの方にアップします。

【今日の1曲】
↓はっぴいえんど『十二月の雨の日』 ※音声が出ます。
http://www.youtube.com/watch?v=uDJfAQKhCkc&feature=related

2009/12/01 (火) プチお知らせ。

ども。「『ファーストキッチン』を『ファッキン』と略すのに反対する会」会長のアキサワです。
何でも略すのが好きな日本人といえども、さすがに英語圏の人々の前で発音しにくいような略称はまずいのではないかと。しかもファストフードの店ですからねえ。
「ファッキン・ジャップくらい分かるよ、バカ野郎!」(I understand “Fucking Jap” ,asshole.)」てな北野映画のセリフもありましたが…。

当のファーストキッチンは、頭文字をとった「FK」を正式な略称にしたいと考えているようですが、あまり定着している印象はありませんな。

さて、現在、私の公式ウェブサイト「えせいずむ!アキサワ☆まがじん。」のリニューアル作業を進めております。
ま、リニューアルといっても、古いまま放置されている情報(出版社倒産により現在絶版状態の著書『風にうたうインマイライフ』に関するページなど)を整理してシンプル化するのがメインの作業となります。

大きな変更点としては、ちょっと張り切って記事を書くとすぐに文字数制限をオーバーしてしまう日記を、スーパー遅ればせながら、古風な日記サイトからブログ形式に改めます。
ブログの導入に伴い、迷惑書き込みをいちいち削除する作業で骨が折れるばかりの掲示板は、行政刷新会議のレンホー議員ばりに「稼働率はどれくらいでしょうか?」「一般利用はおられますか?」とセルフ質問責めにあわせた上、何様な感じで「廃止!」にします。
※漢方薬の保険適用除外には反対です。それに、先端技術で世界と勝負できなかったら、天然資源の乏しいこの国にあと何が残るのだろうかと思う。

えー、話が脱線しまくりですが、ウェブサイトのリニューアルは、12月中のどこかのタイミングで実施する予定です。
以上、プチお知らせでした。

12月に入り、本格的にクリスマス・シーズン突入ですが、今年のクリスマスも、今のところ、ここ数年と同じように、仕事部屋に籠城しつつ、木魚をポクポクやり(ないけど)、「♪ワン、ツー、ポクポクポクポク。カンジ〜ザイボ〜サ〜、ギョ〜ジンハンニャ〜ハ〜ラ〜ミ〜タ〜ジ〜、ショ〜ケンゴ〜オンカイク〜、ド〜イッサイク〜ヤクシャ〜リ〜シ〜。」と般若心経を唱えながら十字軍の退散を待つという過ごし方になりそうです。

【今日の1曲】クリスマスソング編
↓矢井田瞳&恋バスBAND with小田和正『恋バス』 ※音声が出ます。
http://www.youtube.com/watch?v=GKf05DqV6d0

2009/11/27 (金) いちげんさん。2

(↓下の1から読んでください。)

どアウェイな空間にいるという意識から、やがて、この店では「それなりにいい客」を演じなければならないというような妙な義務感が湧いてきた。それで、本当は思い切り「味」をジャッジしに来ているわけだが、「たまたま食事をとりにひょっこり入ってきた客」を演じた方がベターなのではないかというような余計な気づかいをしはじめる。

観光地価格でそれなりに値も張るので、最初から基本メニュー以外を注文する気など全くなかったのに、一応メニューを眺めるフリなどしてから、「んーと、じゃあこれ」みたいな感じで注文した。

さてさて、そんなこんなでようやくありつくことができた件の食べものが、実際に食してみると、決してまずくはないが、取り立てて褒めるほど美味くもないというシロモノで、少なくとも行列に並んでまで食べる価値はないと思えるようなものだったため、これまで何度も足を運んで期待していた分、私としてはかなりガッカリしてしまったのだ。

が、まあしかし、途中まで「たまたま食事をとりにひょっこり入ってきた客」を演じていた手前、この際スマートに席を立ち、スマートにお金を払い、味なんて何も分からないフリをしながらにこやかに「ごちそうさまでした〜」なんて言いながら、最後までスマートに「それなりにいい客」を演じる方がいいだろうと思い、椅子からすっと立ち上がった。

その瞬間、天井からぶらさがっていた藤かごのランプシェードに、ゴンッと思い切り頭をぶつけた。
しかもタイミング悪く、カウンター席のすぐ後ろのレジに立っていた女性オーナーらしき店員に、頭をぶつけた瞬間を目撃されてしまったようだった。

頭をかいてごまかしながら、伝票をもってレジに行くと、その初老の女性オーナーは吹き出しそうなのをこらえるような「半笑い」でレジを打った。「ば、ババ〜ッ(怒)!!」

結局この店には、楽しい思い出がひとつも残らなかった。

来店するタイミングがなかなか合わなかったことも含め、ご縁がないというか何というか、やはり、ひたすら「波長が合わない」場所というのはあるのだなあと実感した。
ちなみに、以前その店で働いていた「とある」知り合いとも、「とある」事情が絡んでいるせいか、私はもう長いこと「音信不通」であります。ガチャッ。ツー・ツー・ツー。

2009/11/27 (金) いちげんさん。1

またまた、箱根逗留の話。

今回の箱根行の目的のひとつに、とある店で食事をすることがあった。
とある店というのは、とある知り合いがかつて働いていて、とあるヘルシー系の食材を使った食べものを提供しているというお店だった。

※「とある」がやたら多く、ぼかしている理由は後ほど判明するかと。

結構な人気店らしく、行列ができていたり、そのとあるヘルシー系の食材が切れた時点で閉店になってしまったりするので、話のタネに食べてみようと前回の逗留の際にも何度か足を運んだのだが、結局タイミングが合わず食べることができなかったのだ。

それで今回こそはと思って、初日の夜にさっそく店の前まで行ってみたのだが、まだ営業時間内だったにもかかわらず、またもや例の食材が切れてしまったのか、看板の明かりは灯っているのに、早くも出入口のシャッターが閉じられていた。

こう何度も振られるとは、よほどご縁がないのかと思ったが、男たるもの一度や二度冷たくあしらわれたぐらいでへこたれてはならんと、翌日また出直してみることにした。

昼頃、店の前を通ったら、長蛇の列。しかもヘルシー系の食べものということもあってか、並んでいるのは圧倒的に女性客が多い。このアウェイな空間の中に、「当世書生気質」な文士風情の「男おひとり様」で並ぶのはさすがに気がひけ、食事どきを外して早めの夕食といった感じで夕方のすいている時間を狙うことにした。

夕方行ってみると、さすがに行列はなく、店に入ることができた。
店員は全員女性。店内は、箱根の「和」のテイストも取り入れた、おしゃれな和風カフェといったような雰囲気。明らかに女性客を意識している感じが伝わってくる。

そんな明らかな女性ターゲットの店にあっては、食事どきから外れた時間帯で、観光地ということもあるから、きっと「男おひとり様」の客というのは非常に珍しいのだと思う。
店員も何か手慣れないような感じで、「あん?こいつ何者だ?」というような空気を出しながら窓際のカウンターの席に案内した。テーブル席の客もチラチラこちらを見ている。

いちげんさんを迎える「アウェイの洗礼」を受けながら、席に着いた。

カウンター席の頭上には、天井から大きな藤かごのようなランプシェードがさがっていてなかなかしゃれているが、この際こういった「おしゃれ演出」は余計にアウェイ感を増幅させるだけである。

(↑上の2に続きます。)

2009/11/23 (月) 温泉の作法。2

(↓下の1から読んでください。)

そして翌日は、執筆や散歩で出歩いた後、18時半過ぎに温泉に入った。
まだあまり人が使っていないのか、椅子や洗面器は前日ほど乱雑ではなかったが、さっそく一徳の「温泉の作法」にならい、目についたところを片づけておいた。
その日も大浴場に入った時は私一人で、その後、頭や身体を洗う間にも闖入者は現れず、もう既に最後の仕上げのお湯に浸かっていた。
身体も十分に温まり、のぼせる寸前くらいの感じだった。
洗い場の鏡越しに、曇ったガラス戸の向こうの脱衣所へ、外から誰かが入ってくる人影が見えた。
「オレとちょうど入れ替わりだな〜」と思っていると、ガラガラとガラス戸が開いた。

一徳だった。お互いに連泊は珍しいはずで、しかも風呂に入るタイミングがまったく同じときて、お互いに「また、あいつか!?」というような表情になる。
のぼせかけていたが、見届けないわけにはいかなかった。そう、一徳の動きをだ。
「ふふふ。どうだ一徳。今日は少しも直すところがないだろう?」と挑戦的な気持ちで眺めていたが、かの一徳は「チッチッチッ。坊主、まだまだケツが青いのう」という感じに、また端から端までワンセットずつきれいにそろえていく。
そしてまた昨日と同じように、ひと仕事終えた一徳は、満足そうな表情で二度三度とかかり湯をして湯船に入り、「ふ、ふうぅ〜!」と心地よさそうな声を出すのだった。

風呂に現れる時間もまったく同じ、一連の動きもまるでコピー&ペーストしたかのようにまったく同じ。あいつは一体何者だったのだろうか?
温泉版の「座敷わらし」みたいなものだったのでしょうか? 温泉の精なのでしょうか?
あの一徳は、「妖精おじさん」だったのでしょうか? 私は大丈夫なんでしょうか?

【今日の1曲】
↓吉田拓郎『旅の宿』 ※音声が出ます。
http://www.youtube.com/watch?v=-y4DCwtcGoQ

2009/11/23 (月) 温泉の作法。1

引き続き、箱根逗留の話です。

初日は18時半頃に宿に着き、部屋でひと休みしてから19時頃に温泉に入った。
平日ということもあって、宿の稼働率は低いのか、大浴場には誰も入っていなかった。
巨大な風呂を一人で占領し、しばし大名気分で温泉に浸かった。
そして身体がポカポカと十分に温まったのを見計らい、湯から出て、洗い場のシャワーで頭を洗っていた。

その時、脱衣所のガラス戸がガラガラと開き、前をタオルで隠した裸のおっさんが一人入ってきた。
ビジュアル的には、俳優の岸部一徳に老け役でバーコードのヅラを被らせたような感じの無表情なおっさんだった。
こちらは頭を洗っている最中だったので、薄目でチラリと確認だけして、「ああ。おっさんが入ってきたなあ。他の宿泊客だな」と大して気にもせず、そのまま頭を洗いつづけた。

ところが、この一徳。どうやら、洗い場に無造作に置かれた椅子や洗面器を蛇口ごとにワンセットにしてそろえた上、使っていない洗面器は各々の鏡の前に伏せて置かなければ気がすまない性分らしい。
初めは一徳自身が使う蛇口の周辺だけ片づけるつもりなのかと思い、また頭を流すために目をつぶってジャバジャバやり、いったん一徳の姿が視界から消えた後、ふと顔を上げて鏡を見ると、真後ろに素っ裸の一徳がいて「うぉ!?」とビビッたが、決してフルチンで襲われそうになったわけではなく、私の近くにあった椅子や洗面器も含めて、一徳はとにかく端から端まで全てをワンセットずつにそろえないと気がすまないみたいなのだ。

そして一徳は全ての椅子と洗面器をそろえ終えると、満足そうな表情で二度三度とかかり湯をして湯船に入り、「ふ、ふうぅ〜!」と心地よさそうな声を出した。

あまりに律儀な入浴の作法に、一瞬、乱雑な洗面器を直すために投入された宿の関係者かとも思ったが、それなら裸になる必要もないので、やはり普通の宿泊客のようだった。

ま、しかし、確かに椅子や洗面器が無造作にあちらこちらに置かれていると、足を引っかけて滑ったり転んだりの原因になりそうなので、「入ったら最初に直す」というのはなかなか良い「温泉の作法」だなと思ったので、今後は自分も心がけてみようと思った。

(↑上の2へ続きます。)

2009/11/16 (月) お宿の作法。2

(↓下の1から読んでください。)

「やはり『部屋を掃除してください。』プレートを表に出さなければ、基本的に不干渉か」と思い、昼前まで部屋で執筆をつづけて、昼食がてら散歩に出かけることにした。
原稿が重いので、章ごとにクリップで留めた原稿をざっくり半分にして、前半の部分だけをカバンに入れた。後半の部分はデスクの上に置いたノートパソコンの上にそろえて表向きにして置いておいた。

昼食に名物の蕎麦を喰い、店内に絵画がたくさん展示されているアートな喫茶店で珈琲をすすりながら、またしばらく執筆に取り組み、ひと通りの散歩を終えて午後三時過ぎに宿の部屋に戻った。
ドアを開けて、「ん?」と思った。何か雰囲気が違った。気づいたきっかけは、脱いだスリッパが妙にきれいにそろえて置かれていたことだった。
見ると、ベッドも直してあり、タオルや浴衣も新しいものに取り替えてあり、ガラステーブルの上に放置していた菓子の空箱や茶碗やコップもきれいに片づけられ、お茶のティーバッグとポットの水もばっちり補充されていた。

「おばちゃん掃除しといてくれたんだなあ」と感謝しつつ、ふと気づいた。
ノートパソコンの上の原稿のことである。
ガラステーブルの上に移動させていたティッシュボックスが、元々の定位置であるデスクの上に戻っていることから、掃除のおばちゃんが確実にこの原稿の上を通過したことは、名探偵コナンや金田一少年でなくても十分に推理できた。
無造作に半分に分けたので、むき出しにしていたのがどの章だったか、もうすっかり忘れていた。
「み、見られた…」と思いながら、慌ててそのページの内容をチェック。
ほっと胸をなでおろした。「よかった。エロいシーンじゃなかった…」
ユーミンの『DESTINY』ではないが、そういう時に限って、たまたま表にさらしていたページがエロいシーンだったりしたら最後、100%ポルノ作家だと思われてしまっていたことだろう。

でも確実に、物書きであることは、掃除のおばちゃんにバレてしまったに違いない…。

【今日の2曲】
↓竹内まりや『マンハッタン・キス』 ※音声が出ます。
http://www.youtube.com/watch?v=d4uwpcD9S3I
↓松任谷由実『DESTINY』 ※音声が出ます。
http://www.youtube.com/watch?v=L-bhe5lesvE

2009/11/16 (月) お宿の作法。1

今回の箱根「自主カンヅメ」で逗留した宿は、純和風旅館の洋風別館みたいなところで、温泉などの施設は本館の方を自由に使える上、ビジネスホテルのように部屋にデスクが付いているので執筆にはもってこいの環境だった。
適度に「ほったらかし」にしてくれるのが、この別館の最大の魅力である。
夜中に風呂に行こうが、食事をとりに行こうが、散歩に行こうが、いちいちフロントに鍵を預けることもなく、勝手気ままにさせてくれるのが嬉しい。

さて、同じ宿に連泊するということがあまりないので、久しぶりだと「お宿の作法」というものをすっかり忘れていたりする。
最初に部屋に入った時、表に「Don’t disturb 起こさないでください。」、裏に「部屋を掃除してください。」と書かれたドアプレートがドアの内側にかかっていた。
「はて、前回泊まった時は、どうしただろうか?」と考えてみたが、ちゃんとは思い出せなかった。

翌日の昼間は確実に散歩などに行くので、竹内まりやの『マンハッタン・キス』ばりに思いきり「Don’t disturb」をぶら下げておこうかと思っていたのだが、夜中にティーバッグのお茶を飲んでしまっていたので、掃除はどうでもよかったが、できればティーバッグとポットの水の補充はしてほしいなという気持ちがあった。

翌朝、早朝に温泉に入りにいき、部屋に戻ってからは、ずっと集中して執筆を続けていた。
九時過ぎになると、同じフロアの他の部屋を掃除する音が聴こえはじめた。
部屋を出て掃除のおばちゃんにポットの件を伝えようかと思ったのだが、執筆がのってきたところだったので、出て行くのが面倒くさい。
おばちゃんが部屋のチャイムを押してきたら、そのタイミングで応えようと思っていたのだが、結局チャイムは鳴らず、そのうち他の部屋の掃除の音も聴こえなくなった。

(↑上の2に続きます。)

2009/11/13 (金) 箱根でカンヅメ。

小説の仕上げのための「自主カンヅメ」と静養を兼ねて箱根某所の温泉宿に逗留し、先ほど相模大野に帰ってきた。

逗留したのは、2年ほど前にも「自主カンヅメ」を敢行した、その温泉場での常宿だった。

2度目ということで周辺の地理にもだいぶ明るくなり、街を気軽に散策することができた。

古くからの温泉街らしく、街なかに「見番」と呼ばれる芸妓さんの稽古場があり、昼間その傍らを歩くと、中から三味線のお稽古をする音が聴こえてきた。

芸妓遊びを楽しめるような身分ではないので、通り過ぎながら、その雰囲気だけを味わわせてもらった。

昼食などをとり、薄い雨の中、小一時間ほどぐるりと街をめぐって、川沿いの道に戻ると、先ほどの「見番」の方から、番傘をさした和服姿の女性が楚々とした足どりで歩いてくる。

すれ違いざまにちらと見やると、お稽古を終えたばかりの若い芸妓さんなのか、白粉の化粧こそしてはいなかったが、凛とした横顔がのぞく美しい佇まいであった。

思わず一目惚れし、リアル「伊豆の踊子」のごとく、川端康成な気分に陥ってしまいそうだったが、あまり深入りすると後で船の上で泣くはめになりそうだったので、踏みとどまった。

一度だけ振りかえり、柔らかく濡れた川沿いの小道を行く可憐な後姿を、静かに見送ったのだった。

【今日の1曲】
↓山口百恵「伊豆の踊子」 ※音声が出ます。
http://www.youtube.com/watch?v=q5kZYQKXfYc&feature=related

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